~ 校長室の窓から ~ 「2016年度 始業式の言葉」
2016.04.06
皆さんおはようございます。今日から新しい学年のスタートです。
今年度の学校目標は昨年同様「SURSUM CORDA(スルスムコルダ)」にしました。
何故かというと、この「心を高く掲げよ」という言葉は一度設定した目標を次々にグレードアップすることが出来、限りなく大きな目標を設定することが可能な言葉だからです。
皆さんも昨年立てた目標をさらにワンランク引き上げた大きな目標を掲げて行動してみて下さい。
先日、修学旅行で長崎コースにいらした方から、西坂公園の26聖人レリーフの裏側にある「SURSUM CORDA」の表示を見つけたとのお話を聞きました。
自らの命をかけても信仰を守った、この26聖人の気高さをこの言葉に集約したのだと思います。
高1の皆さんも3月に新たな校外活動として広島での錬成会が行われましたね。
戦争で世界初の被爆地となった広島の壊滅的な状況を原爆資料館で再認識したことでしょう。原子爆弾を人類が製造するに至った経緯は諸説あるものの、いったん造られてしまったものを完全に廃棄することは極めて困難であることも事実です。最近、原爆開発に成功したなどと誇らしげに発表した国がありましたね。今、世界で唯一の被爆国である私たちの出来ることは、原爆の悲惨さ、恐ろしさを知らない全世界の人々に、そのことを知らせ、二度と同じことが繰り返されないようにすることだと思います。
さて、67期の皆さんもとうとう高3になってしまいましたね。
ここからの1年がまさに「SURSUM CORDA」です。大いに夢に向かってチャレンジして下さい。
そこで皆さんに「チャレンジノート」をつけることをお勧めします。前の日までは出来なかったけれど、今日には出来たということがあったとき、それをノートに記録しましょう。
例えば、「漢字や英単語を100個新たに覚えた」、「世界史のある出来事の年代を20個覚えた」、「数学の難しい問題が自分で解けた」、また、勉強だけではなくクラブ活動で、スポーツ部なら「勝てなかった相手に勝つことが出来た」、文化部なら「うまく演奏が出来なかったところを克服できた」、さらには、「仲の悪かった友人に優しい言葉をかけられた」、「普段、挨拶をしない人に挨拶した」など、様々な学校生活で自分が新たに進歩したと思えることを何でも記録しましょう。
そして、そのノートを振り返ることによって、確実に定着させていけば、自然と学校目標である「SURSUM CORDA」を実行できることにつながるでしょう。
今日の聖書朗読(マルコによる福音書4章1-9)の内容は、種まき人のお話でしたね。
せっかく種がまかれたのに、土壌が良い土地ではなかったために芽が出なかったのは残念です。まかれた種が豊かに実を結び大きく育つかは皆さんの努力しだいです。
私たち(教職員)は、全員でミサに参加し、皆さんのためにお祈りしながら、心新たにスタートしました。
実り多く希望に満ちた1年にしたいですね。
さて、春休みにクラブ活動で登校した方は気づかれた人がいるかもしれませんが
マナンティアル館がカフェテラスとしてリニューアルオープンすることになりました。
ただし、この場所は本来、お客様や保護者の方との打ち合わせなどに利用する目的でつくられました。
ですから生徒の皆さんが使用するときは一定の制約があります。
新年度に当たり、気持ちも新たに今日からの学校生活に望みましょう。

富士山と桜。中1教室の廊下の窓から。

カフェテラスの窓から見える桜。