清泉のルーツ

清泉女学院は、1877年にラファエラ・マリアによってスペインに創設された聖心侍女修道会を母体とするカトリック校です。同修道会は、イエズス会の創始者イグナチオ・デ・ロヨラの霊性を汲み、イエス・キリストが愛されたものを大切にしたいという望みを絶えず深めながら、教育や医療などの様々な場で献身的に活動しています。
清泉の創立者
ラファエラ・マリア・ポラス(Rafaela María Porras,
1850-1925)

周囲のすべての人を幸せにすること、それが本当の愛
スペイン南部、コルドバの近くにあるペトロ・アバドで生まれる。1877年、姉のピラールとともに聖心侍女修道会を創設。1977年、教皇パウロ6世よりカトリック教会における「聖人」と認定された。
エルネスティナ・ラマリョ(Ernestina Ramallo,
1902-1969)

本当の喜びは、自分のために生きるときではなく、人のために生きるときに感じるものです
学校法人清泉女学院初代理事長、清泉女学院初代校長。アルゼンチン、ブエノスアイレスで生まれる。1934年に来日し、精力的に修道院と学校の創設に尽力した。66歳のとき、東京で帰天。1969年、勲三等に叙せられ瑞宝章を授かる。
沿革
1934
昭和9年
聖心侍女修道会のシスター4名が来日
シスター・エルネスティナ・ラマリョと3名の修道女が来日しました。
翌年、シスター・オリバ・レイナにより学校名が「清泉」(Fuente de pureza)と命名されました。

1947
昭和22年
清泉女学院小学校と中学校の創立
横須賀市稲岡町3番地(旧海軍工機学校跡)に清泉女学院小学校と中学校が創立され、初代校長にエルネスティナ・ラマリョが就任しました。
翌年、同地に清泉女学院高等学校が創立されました。

1952
昭和27年
ラファエラ・マリア列福
この日を記念して5月18日を清泉女学院中学高等学校の創立記念日としました。
- 「列福」とは、カトリックにおいて、徳ある行為によりその生涯が聖性なものであったことが認められた者の死後に「福者」という地位が与えられることをいいます。
1963
昭和38年
鎌倉市城廻に新校舎完成、現在の地に移転
清泉女学院中学校と分校の鎌倉清泉女学院中学校が合併して、鎌倉市城廻200番地の新校舎に移転しました。
1977
昭和52年
ラファエラ・マリア列聖
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂に於いて、福者ラファエラ・マリアの列聖式が行われ、聖人に認定されました。
- 「列聖」とは、カトリックにおいて、敬虔な生涯を送り信仰生活の模範者と認められた福者に「聖人」という地位が与えられることをいいます。
1998
平成10年
創立50周年記念式典
創立50周年記念のミサが鎌倉芸術館で、また記念式典が本校講堂で挙行されました。
2002
平成14年
ラファエラ館増改築工事完成
音楽室、美術室、特別教室、オラトリオ(小聖堂)、宿泊研修室等が完成し、講堂本館との連絡ブリッジ通路も開通しました。

2023
令和5年
創立75周年
創立75周年記念のミサが本校講堂で挙行されました。

2025
令和7年
聖ラファエラ・マリア帰天100周年
世界中の聖心侍女修道会および姉妹校で記念式典が挙行されました。
校章・校歌
校章

全体のデザインである楯の形によって「正しさ」を、清泉の頭文字「S」字型にあしらわれた百合の花によって「清さ」を表します。
また、左上のマークは、キリストの愛の心とそれを囲む人々のつながりを示しています。
校歌
