卒業生メッセージ

2024年卒 田中 れいな さん 東京大学文科Ⅲ類 在学

私が「私」として 成長できた場所

現在大学では、哲学、社会生態学、演劇論などと教科の壁を越えて興味のある講義を幅広く取っています。サークルで国際交流イベントを運営したり、大学内の劇団に複数所属して役者や演出家として練習に明け暮れています。

清泉に在学した6年間の中で、私はこれからもずっと大切にしたいと思える価値観や友人に出会いました。進路決定の際や受験期にあたたかく見守り背中を押して下さった先生方、私を委員会や課外活動に誘い、いつも勇気と癒しをくれた友人たち、舞台と音楽の楽しさを教えてくれた音楽部。全ての出会いと経験が今の私をつくっています。清泉は私が私を好きでいられる、大切なホームです。

2023年卒 富岡 理子 さん 早稲田大学 社会学部 在学

清泉の恵まれた環境からその先へ

清泉を卒業して振り返ると、いかに恵まれた環境で学べていたかを実感しています。澄んだ空気と広大な敷地、綺麗で整った学習環境、何よりも一緒に過ごした仲間や先生方は本当に素敵な方達でした。現在通っている早稲田大学社会科学部は、自分の興味に合わせて自由に学習カリキュラムを組めるのが魅力です。

私は中高時代からミュージカルや演劇の活動に励んでいたため、演劇や芸術活動が盛んな早稲田は、私にとってとても刺激的な環境です。以前初めて主役を務めた舞台に、ともに受験期を乗り越えた清泉の友人を招くことができた時は、言葉にできない感動がありました。皆さんもぜひ好きなことを突き詰めて、色々なことに挑戦してみてください!

2022年卒 髙野 友佳子 さん 東京大学 教養学部 在学

清泉での思い出をお守りにして

清泉でのたくさんの思い出の中で、特に印象深いのは受験期の経験です。この経験は、今も私を根底から支えてくれています。私が受験期に最も頼りにしていたのは、塾でも親でもなく、清泉の先生方でした。
お忙しいにも関わらず手厚くサポートしてくださり、頑張りたいことを思いきり頑張れる環境を作ってくださいました。感謝してもしきれません。また、周りの友達も私を支えてくれました。合格が出たあと、クラスの前の席の友達が一緒に泣いて喜んでくれたのを覚えています。温かく見守っていてくれたのだということを実感しました。
これらの経験は私に、いつどんなときでも支えてくれる誰かがいることを教えてくれました。

現在は大学で日本文化に関する研究をしています。授業などで忙しく、気持ちが荒むこともありますが、清泉で学んだことを思い出すと、感謝の念とともにもう少し頑張ってみようという気持ちが湧いてきます。清泉での思い出は私のお守りです。

2021年卒 能仁 絵理子 さん 慶應義塾大学文学部 卒業

私を支えてくれた信頼できる仲間と
清泉で過ごした時間

在学中は社会心理学を専攻し、チームワークやリーダーシップについて学んでいました。清泉祭実行委員長を務めた経験がこれを学ぶきっかけになりました。
多くの人を笑顔にしたいという思いで、仲間と一生懸命になった経験は今でも大切な宝物であり、大学での学びの原点となりました。また清泉祭や受験期に、友人や先生方の温かい応援で培った最後まで諦めない心も、大学生活を送る上で大いに活きました。

清泉では互いを尊重し合う優しく明るい友人達と、やりたいことを全力で応援して下さる先生に恵まれ、自分らしく楽しい6年間を過ごすことができました。
社会に出ても、清泉でいただいた優しさと感謝の心を忘れず、多くの人を笑顔にできる人になりたいと思います。

2020年卒 吉田 愛来 さん Mary Baldwin University 在学

偏見や先入観を持たずに
のびのびと過ごせた6年間

私は中学の頃に国防に興味を持ち始めました。国内の大学で政治や外交、歴史を学ぶうちに「日本の安全保障を考えるには国外からの視点を知る必要がある」と考え、思い切って3年次にアメリカの大学へ編入しました。現在政治学を専攻し、国際関係学やアメリカの政治について学ぶとともに、VWILという全米で唯一の女性士官候補生隊に所属しています。VWILの仲間たちは、留学生である私を大変歓迎してくれて、今ではすっかり溶け込んでいます。また、現在はアメリカ空軍のROTCにも参加し、より実践を通して学んでいます。

清泉の魅力は生徒の個性を守ってくれる温かい環境だと思います。そして、何よりも先生方や同級生が素晴らしかったです!中高の多感な6年間を清泉でのびのびと自由に過ごしたことで、偏見や先入観を持たない柔軟性を養えました。
学校の勉強も遊びも将来必ず役に立つので、全力で楽しんでください! 将来日本の国防に貢献できるよう、今後も精進します。皆さんも、熱中できることをぜひ見つけてください。

2018年卒 及川 いずみ さん 上智大学 総合グローバル学部 卒業

自由な校風だからこそ学べた3つのこと

私は今、JICAの職員として途上国と日本を行き来する毎日を送っています。夢だった国際協力を仕事にしている今、振り返ると清泉で学んだ3つの経験が思い出されます。
1つ目は、人のために働くって楽しい!という気持ちです。老人ホームや児童養護施設でボランティアをしたり、途上国の支援活動に参加したりする中で、誰かのために働くことが私の幸せ!と気が付きました。2つ目は世界にはワクワクするものがたくさんあると知ったことです。英語を初めて習い、ニュージーランド語学研修に行ったとき、世界地理や世界史の授業で見たこともない写真を見たとき、広い世界を自分の目で見てみたいと思いました。そして3つ目は、好きなことをとことんやっていいという校風です。国際協力を仕事にしたい!と思うようになった私の背中を押していたのは、自由な校風と先生方の応援でした。

みなさんも清泉の生活の中で好きなことを見つけ、そこへ自由に進んでいくことが出来ますように!

2017年卒 佐伯 ひなた さん 国際教養大学国際教養学部 卒業

やりたいことでいっぱいの私を
受け止めてもらった6年

現在はスイスのサンガレン大学院で国際ビジネスの戦略とマネジメントを勉強しています。
IT企業でコンサルタントして3年ほど務めた後、より多様な環境と新しい暮らしを求めて当大学に進学しました。

日本で生まれ育った私が、国外に興味を持ち始めたのはまさに清泉在学中でした。
ニュージーランドへの語学研修や、清泉として初の模擬国連、音楽部の海外コンクール、国際教養大学への進学など、どんな新たな挑戦や突飛なアイデアにも、清泉はいつも温かく応援してくれました。歴史ある鎌倉の街にいながら、心を世界に向ける機会を与えてくださり、今の私の原点を作ってくださったことに、先生方、友人、家族に心から感謝しています。

2015年卒 小林 かれん さん 上智大学神学部卒業

一つのものを多くの人と作り上げる喜びを経験して

私は今、NHKのディレクターとして働いています。ディレクターとは、テレビ番組の企画・制作・進行を担う仕事なのですが、そのすべてに、清泉での学びが生きていると思います。
特に、合唱祭の指揮者を6年間務めた経験は、私の人生の礎となりました。ひとつの曲を皆で練習し、作りあげていく。その為には、級友との何気ない会話、笑い合うことが何よりも大切でした。すると、皆が輝いた眼差しで、楽しそうに練習に励んでくれ、素晴らしい音楽ができあがる。他者とひとつのものを作り上げる大きな喜びを知り、その友人たちとの思い出は、今も私を生かしてくれています。
清泉には、そんな人として大切な土壌を育てる、愛深い校風があると思います。

2010年卒 山縣 彩 さん 東京薬科大学 薬学部 卒業

多くの仲間との関わりで学んだ
多角的なアプローチや意見

現在病院で薬剤師として働いています。清泉での授業で化学の楽しさを学んだことが、薬学部へ進学するきっかけの1つでした。

在学中は管弦楽部や生徒会等、様々な経験を通して学ぶことが多くありました。特に、1つの物事に対して様々なアプローチの仕方があること、そしてそれぞれの意見を尊重しながら物事を築き上げる大切さを学びました。
そのことが今、医師や看護師、理学療法士等、多職種と連携して患者さんに向き合うことができるこの仕事にいかされていると思います。
これからも清泉で学んだことを糧に、医療従事者としての自覚を持ち、患者さんに向き合えるよう頑張りたいと思います。

2008年卒 吉田 実花 さん 東京農業大学農学部 卒業

本物を見て本物を知る楽しさを知った清泉の理科

入学直後の桜の観察から始まり、数々の課外学習など清泉の理科教育を受けたことで、生物好きになりました。
真鶴校外学習がきっかけで森林に興味を持ち、進路として農学を考えるうちに食と結びつく農学科に進学しました。

現在は母校の農学部の教員として、収穫後青果物の品質保持に関する研究をしており、果物・野菜・花を目の前に学生たちと議論する日々です。清泉独自のテキストや実験ノートを見返すと、 大学レベルの内容もあり、清泉の理科教育は本当にレベルが高かった事を実感しています。
在校中、本物を見て学習する環境が整っていて、なぜか?を考える習慣ができたことは、研究者として生きるうえでも非常に役に立っています。

2004年卒 中村 育子 さん 順天堂大学医学部 卒業

丁寧に毎日を積み重ねられる校風の中で

清泉女学院での学生生活は、部活や趣味に没頭できるのんびりとした日々でした。それでも受験期には共に医学部や難関校を目指す友人たちがいて、お互いに目標に向かって努力できる環境がありました。
医学部を目指したきっかけは2つあります。1つは生物の授業で多くの実験や自然観察を通して生命科学の面白さに気づかされたことでした。もう1つは論文作成の授業でした。その過程で私の中で人を助ける仕事がしたいと強く思うようになったことでした。

現在私は順天堂大学呼吸器内科で肺癌の治療と研究を行っています。未知の事象を見つける研究の面白さに触れながら、自分の研究が未来の患者さんの助けとなることを夢見て、日々励んでいます。