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校長ブログ

~校長室の窓から~ 「放送朝礼のお話 理科 小林先生」

2024.10.21

 おはようございます。理科の小林です。 

 僕は魚が好きなので、水槽で魚を飼うのが好きです。ちなみに、上手に魚を飼うポイントは、水槽に魚を入れすぎないことです。沢山の魚を入れると、餌も沢山必要になり、排泄物で水が汚れやすくなります。また、縄張り争いなどのケンカもよく起こります。メダカサイズの魚であれば、水1Lに対して1匹までが適正数だと言われています。 

  ところで皆さんは、地球という水槽で、何人の人間が暮らすことができるか考えたことがありますか? 土地や食料など、生活に必要な資源には限りあるので、地球にも収容可能人数の上限があるはずです。おおよその見積もりとして、少なくて80億人、多くて100億人程度だと推定されているようです。ちなみに、現在の地球の人口は81億人です。 

  人類を野生動物と同列に語るのはナンセンスですが、古今東西の争いの根底には、限られた資源やそこから得られる利益を、自分たちのコミュニティに誘導したいという思惑があることが多いのではないでしょうか。こうした争いは、目に見える形、あるいは見えない形で、現在も様々なレベルで存在していると感じます。 

  では、定員をむかえつつある地球で、争いをなるべく避けるためにはどうすればよいでしょうか。限られた資源を分配、あるいはシェアする仕組みの改善や、農業生産のさらなる効率化などによって、多くの人々が円滑に資源を利用できる状況をつくることが重要だと思います。そのためには、経済学や法学だけでなく、農学や化学など、様々な学問分野の知恵が必要になると思います。皆さんが学んだ成果を活かして、将来何らかの形でそれを社会に還元できれば僕も嬉しく思いますし、それが僕なりの平和の種を蒔くことだと思っています。 

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