5月29日 朝のはじまりのことば
2024.05.29
清泉では、毎朝全校放送で祈りの時間をともにしています。
今朝は、青戸先生のことばで一日がはじまりました。
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「祈り=心の成長因子」
日本人の中には、とくに真面目な人に多いのですが、祈るという行為に若干の嫌悪感を抱く人がいます。
「自分のために祈る暇があったら少しは努力しろ!」とか
「自分のために祈る暇があったら手を差し伸べろ!」、あるいは
「祈りは人間の弱さを助長するから嫌いだ」とか
「公平であるべき勝負事において、自分だけ抜け駆けしようとする態度が気に入らない」など。
ところが、こういった意見の多くは「真の祈り」というものを誤解しています。
あるいは、「偽りの祈り」に対する批判かもしれません。
祈りとは「ご利益(りやく)」を引き出そうとするもの。それだけが祈りだという錯覚。
また、祈りによって現実威を変えることなどできない。
よって祈ることは時間の無駄だ……という合理的思考。
どちらも限られた世界においては真実に見えるかもしれません。
しかし実際、祈りには世界を変える力があります。
真剣に取り組めば分かることですが、祈りは人を変えます。
人が変われば、世界が変わり始める。
誰かのために祈るということは、
変えられていく自分を受け入れるということ。
自分の心に広がりを持たせ、深みを増すということ。
自分にとって価値のあるものを増やし、さらに大きな価値を見出していくこと。
……祈りは心の成長の因子なのです。